SEO対策、検索エンジン対策、売上げアップ・・・ 検索ユーザーの属性や目的が左右する検索キーワード。
特に最近は、入力するキーワードが単ワードではなく2語以上の複合キーワードを使う人の割合が増えています。それらスモールキーワードへの対応は万全ですか?
同じ商品を探しているユーザーであっても、ニーズが異なることは良くあることです。
例えば、黒いジャケットを販売していたとします。
この時、販売者側は
という検索キーワードをターゲットキーワードとし、ページを作成します。
(ページタイトルやページ内の見出し、文章などを最適化)
これは、アクセス解析を見ると、とても成功しているように見えるところが
大きな落とし穴です。
狙ったキーワード「黒 ジャケット」でのアクセスのみが突出しているので
大成功に見えるわけです。
下記のキーワードをご覧ください。
などなど、どのキーワードであっても、対象の商品がそれらの特徴を持っていれば
検索ユーザーがそのページにランディングし購入に至る可能性があるのです。
ところが、検索ユーザーの視点を忘れて、ページタイトルに
「黒のジャケット」と設定するだけで、的確な商品説明も記述せずに
ページを作ってしまっているページを良く見かけます。
そうするとそのページは、上記のようなキーワードで検索するユーザーの目には
まったく触れることがなく、ひたすら「黒 ジャケット」で検索するユーザーのみが
訪れるページとなってしまい、本当は多くの潜在ユーザーを取りこぼしてしまっているのです。
キーワードの選定では、検索ユーザーが様々なキーワードを入力する可能性を考慮し キーワードの抽出と選定を行い、適切にページの中に配置する必要があるのです。
検索キーワードは、前項のように検索ユーザーのニーズによって大きく異なりますが、
例え、ニーズが同じであってもキーワードが異なることが多々あります。
商品の知識レベルの違いによる表現、検索ユーザーの属性(性別や年齢など)による表現、同義語の別表現、漢字とひらがな、打ち間違い・・・など様々な違いが考えられます。
「Webサイト」を例にすると
これらは、厳密にはすべて違う意味の言葉なのですが、一般の人には同じ意味で使われていたりします。
このように、特に専門分野のキーワードに関しては、多くの関連語や類似語などを抽出する必要があります。
これらを意識していないと、同じニーズのユーザーにさえ訴求できないページになってしまうのです。
Yahoo!のスタッフブログに面白いデータが載っていましたので紹介します。
テレビCMで、「○○」で検索、という手法をよく見かけます。
それを行ったある企業の検索関連データです。
例えば、そのキーワードを「SEOくろうと」としましょう。
検索キーワードを指定しているわけですから、通常ならほとんどの検索ユーザーは、そのキーワードを入力して、目的のページへたどり着くと考えるのが普通でしょう。
以下のグラフは、CMを放送した時間帯の類似キーワード(「SEO玄人」や「SEOプロ」など)の検索数の時間的推移を表しています。
皆さんは、どの線が指定したキーワードのものだと思いますか?
引用:Yahoo!検索 スタッフブログ
答えは、「どれでもない」です。
あまりに検索数が少なすぎてグラフで表示することができない、というものだったそうです。
なぜ、こんなことが起こるのか?
それは、曖昧な人間の記憶、勝手な思い込み、自分なりの表現、パソコンの変換ミス、打ち間違い・・・
様々な原因が考えられます。
上記例のように、例え検索キーワードを指定していても、こんなに検索ユーザーは様々なキーワードを入力しているのです。
だとしたら、自由に検索しているユーザーが、制作者側の思い通りのキーワードを打ち込むことなど絶対にないと言っても良いでしょう。
実際、筆者が管理するユーザー視点のSEOを施しているサイトでアスセス解析を見ると、
メインのキーワードでのアクセスはほんの数%で(当然上位表示されています)、
それ以外は、すべてロングテール型のスモールキーワードでのランディング(訪問)です。
キーワードを選定する時には、検索ユーザーは、あくまでも自分主体であるということを意識するべきです。
特にスモールキーワード(2語以上を入力するような複合キーワード)においては、それを意識しなければ、
多様な検索キーワードからのアクセスは見込めません。
例えば、ネクタイを例にすると
前項では、商品の特徴からのキーワードの抽出を例にしましたが、
今度はユーザーの行動や思いなどによるキーワードの抽出ということになります。
様々なアイディアを練る場合に良く使われる5W2Hをここでも使います。
検索エンジンの仕組みを知らない検索ユーザーは、あくまでも自分が主体で検索します。
そのため、検索キーワードが「父親へのプレゼント用のネクタイ」というような、
検索エンジンと会話をするかのようなキーワードを入力することさえあるのです。
感覚的で自分本位なユーザーの心理を理解しなければ、大切なお客様を逃してしまうことになります。
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